医療ブログ

卵管閉塞に対する治療方法

文責:田中 / 2021年5月11日

午後に、ある患者さんから病院に電話で連絡を頂きました。

 

去年の春先に、卵管鏡手術を施行した方からでした。

その方は、群馬県にお住まいで、県内にある不妊専門クリニックで卵管造影検査を行ったところ、両方の卵管ともに閉塞していて、妊娠するには体外受精しか方法が無いと言われていたそうです。その後、ネットなどで卵管鏡手術の存在を知り、わざわざ神奈川県藤沢市のメディカルパークまで足を運ばれたのでした。初診でお会いしたのが暑い盛りの7月。そして9月に卵管鏡手術を行い、無事に両側の卵管開通に成功。その後、群馬の地元に戻って、手術後3回目のタイミング療法で妊娠したそうで、その後報告の電話を頂いたのでした。

 

大変嬉しい知らせを有難うございます。また卵管鏡の治療成績が一人分上昇しました。

 

卵管閉塞が見つかる→体外受精を勧められる→卵管鏡手術を希望してメディカルパークへ

 

このパターンで受診される方は、当院では珍しくありません。

多分、この卵管鏡手術がもっともっと普及すれば、日本の体外受精件数自体が減るのではないか、と思っています。卵管造影検査を行うと妊娠しやすくなる、というのと同じ理屈で、誰にでも卵管鏡手術をすれば、もっともっと妊娠しやすくなるからです。

 

情報を知っている人と知らない人で、受けられる医療水準にここまで差が出てしまう場合も珍しいと思います。

 

そう考えると、こういう場でこういう情報を発信することは有意義なことなのでしょう。ご興味がある方は下も是非見てください。

 

 

※当記事は2021年1月29日付の田中院長amebaブログより参照。