医療ブログ

子宮頸がんに対するHPVワクチン

文責:田中 / 2021年5月4日

子宮頸がんに対するHPVワクチンをご存知でしょうか?

子宮頸がんの9割以上は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因です。

HPVワクチンは、このHPVの感染を予防し、結果的に子宮頸がんの罹患率を低下させます。HPVはコロナウイルスよりも圧倒的に怖いウイルスだと思います。日本でも、2010年初めに2価(2種類のHPV感染をブロックする)が発売されましたが、その後、有害ワクチンと捉えられ、接種率が1%以下になってしまいました。

例によって、朝日新聞が始めたネガティブキャンペーンがきっかけのようですが、産婦人科医の中で、日本のこの接種率の低さは、世界でも類を見ない恥ずべき事と捉えられています。

私の恩師の吉村泰典先生も、お酒を飲まれると、「オレの人生最後の仕事は、HPVワクチンをこの国に普及させることだ」と良く熱く語って下さいます。

藤沢駅前で開業されている「藤沢 女性のクリニックもんま」の門間美佳先生は、このHPVワクチンの普及に尽力されておられます。このたび彼女が、「日経DUAL」の取材を受けられ、その記事がネットに出ています。皆さま是非お読みください。

https://dual.nikkei.com/atcl/column/17/101200003/011800455/

 

※当記事は2021年1月28日付の田中院長amebaブログより参照。