不妊治療

内視鏡手術と不妊治療

子宮鏡手術

お腹を切開せず、着床の妨げになるポリープなどを切除
子宮内宮に3~5mm程度の太さの内視鏡カメラを入れて、子宮の中に突出した粘膜下筋腫や子宮内膜ポリープなどを電気メスなどで切除する方法です。手術後の痛みもほとんどありません。
麻酔科医師管理のもとに全身麻酔で手術を行います。
子宮鏡手術は腹腔鏡手術に比べると、圧倒的に短時間で終わる場合が多いです。
当院で手術を受けられる方の50%は他院からの紹介となっております。

子宮鏡手術の合併症として、一般的な手術合併症である感染リスクのほか、非常にまれですが子宮穿孔(子宮に穴があいてしまうこと)や、腸管などへの熱損傷などがあげられます。

当院では一般不妊検査の中に子宮鏡検査を取り入れています。
子宮内腔に病変が発見される頻度は10~15%と高くなっています。

子宮鏡手術IMAGE

※イラストは腹腔鏡手術を同時に行っていますが、通常の子宮鏡手術では腹腔鏡は使いません。


入院期間

2~3日間

適応疾患

子宮筋腫(粘膜下筋腫)
粘膜下筋腫はどんなに小さくても手術の対象となります。
子宮内膜ポリープ
子宮内膜ポリープは着床の妨げになることがありますので、子宮鏡下で切除します。
術後は避妊期間の必要はなく、すぐに妊娠可能です。
子宮奇形
中隔子宮で流産しやすい傾向がある時は、子宮鏡で手術を行います。