医療ブログ

帝王切開硬膜外麻酔

文責:岸田 / 2019年9月2日

帝王切開後の痛みが以前より和らいでいます。

産科の岸田です。

従来、当院の帝王切開の麻酔は腰椎麻酔のみで、手術後にお薬の効果が切れると、他の鎮痛薬を使って痛みをとるしか方法がありませんでした。

現在は、腰椎麻酔に加えて、手術前に局所麻酔をして、とても細いチューブを背中に入れる硬膜外麻酔を併用しております。

この細いチューブから、手術中にも痛み止めを追加することができますし、手術後に部屋に戻ってからも痛み止めのお薬が、自動的に持続的に注入されます。

それでも痛みを感じたときには、ナースコールを押すことなく、ご自身がスイッチを押すだけでお薬を投与できる「PCAポンプ」という 自己調節鎮痛法を取り入れております。

手術後の痛みのみならず、お母様の術後回復が、従来の方法に比べて飛躍的に良くなっており、赤ちゃんのお世話も出来ています。

前に帝王切開した方は、その時よりとても楽だったとおっしゃっています。