不妊治療

一般不妊治療

原因を治療後も自然妊娠できない場合や、不妊原因がわからない場合は、一般的な流れに沿って治療を進めていきます。
治療は①タイミング法、②人工授精、③体外・顕微受精の3段階に大別できます。
タイミング法、人工授精は一般不妊治療と言われ、体外受精・顕微授精などの生殖補助技術(ART)とは区別されます。

タイミング法

タイミング法は、正確な排卵日を予測し、それに合わせて性交渉を持つ治療法です。
まず基礎体温表でおよその排卵日を予測し、予測排卵日の数日前に超音波検査で卵胞の大きさを計測します。さらにホルモン値を調べ、排卵日を特定し、性交渉を持っていただきます。

タイミング法IMAGE

人工授精(AIH)

人工授精は、精子を採取し、洗浄・濃縮して元気な精子を選別し、受精しやすい状態にしてから、排卵時期に合わせて子宮に注入する方法です。
子宮内への注入は細いチューブを使って行います。
「人工」という名前がついていますが、性交渉を持たないだけでタイミング法の延長にある、自然妊娠に近い治療方法です。

人工授精の妊娠率について

人工授精の1周期あたりの妊娠率は6~9%、累積妊娠率は6周期で20%程度で、この期間を過ぎると妊娠率は上昇しないことがわかっています。

当院のデータでも、人工授精で妊娠した方の4分の3は4回以内で妊娠しています。

人工授精を4~5周期行っても妊娠しない場合は、奥様のご年齢などを考慮して体外受精へのステップアップをご提案させていただきます。

人工授精累積妊娠率