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学会が終わって思う事

2019年11月10日

今、神戸で開催された生殖医学会学術講演から戻る新幹線の中です。
漸く講演が終了しました。定期試験から解放された中学生みたいな気分です。

私が依頼されたのは、テルモという手術機器メーカー主催のセミナーでの講演。私を含め、もう1人の演者の先生がいたのですが、その方が日本医科大学の明楽教授(下写真一番右側)。大変御高名な先生です。更に、そのセミナーの座長が慶應大学医学部の阪埜先生(下写真中央)。阪埜先生は大学の先輩ですが、これほどまでに産婦人科業界のセレブリティに囲まれて、喋るってのは、とてもじゃないけど、耐え難いプレッシャーでございました。まあ、でもこうした機会を頂くのは大変名誉なことでございます。

最近、時々ふと思います。
おそらく、今年が医師としての自分のピークなのではないか、と。

本院ではもう何年も圧倒的な内視鏡手術と体外受精の件数をこなしています。そこで培われた技術と経験値は国内有数であることは間違い無いでしょう。分院は、まだ産声を上げたばかりの所もありますが、どこもスタッフ一丸で頑張ってくれています(相変わらず埼玉行きの運転手は見つからないが)。新宿御苑の「桜を見る会」にもご招待いただきました。その上、今回のような大きな学会での講演の依頼まで。何よりこうして私が病院を留守にして出かけられるのも、他の先生たちが私の留守をしっかりと守ってくれているからです。とても有難い事です。

どんなに一流のスポーツ選手や音楽家でも、ある年齢を境に下降線に転じる分岐点があるものです。それは我々医師も同じ。ましてや、常に技術を求められる外科医にとって、若さは圧倒的な武器です。「若気の至り」とは、良く言ったもので、勢いが有り余っている若い時分には、自分が万能に思えて、そのことに気づけないものです。

だから思うのです。

数年後、「2019年が自分のピークだった」と振り返ることを想定して、1日1日を大切にしたいな、と。

なんて、殊勝な事を考えていたら、もうすぐ新横浜。
新幹線の中で仕事をするのは、憧れでした。スーツの男性が、ネクタイちょっと緩めて、座席でパソコンを打っている姿、あれ、ホントにカッコいいですよね?多分今のオレ、すげーイケてるはず。(実はただブログの文章打ってるだけだが。)

新幹線を降りれば、家まであともう少し。
秋の夕暮れは郷愁を誘います。
出張で遠出すると、何故か決まって我が家が無性に懐かしくなります。
でも、喜び勇んで帰ってみても、出迎えてくれるのは犬だけなんだけどね。
あー、奥さんにも見せてやりたいな。
ひと仕事終えて、それでも寸暇を惜しんで新幹線の車内で仕事(ブログだが)してる、イケてる今のこのわたし。

 

言葉の半減期

2019年11月05日

文化庁の調査結果が話題になっているようです。本来の使い方とは別の意味を持つ言葉がどんどん増えていると。「煮詰まる」、「憮然」、「砂を噛むよう」等々、誤用がこんなにあるとは。私自身も、間違った方で理解している単語の方が多く、赤面ものです。

そこで思い出すのが、高校3年生時、ある日の微分積分の授業。「言葉には半減期というものがある」という内容でした。「半減期」という言葉でまず思い浮かべるのは放射能でしょう。医学の世界では、薬物の半減期などもあります。それが、言葉の半減期?最初は、なんだそりゃ?って思いました。詳細は覚えておりませんが、要するにこういう事です。

どんな言語にも、一定の頻度で使われなくなる単語があり、どんどん廃れていく。そのスピードは一定で、これに微積分の式を当てはめれば、今使っている単語が100年後にどれくらい残っているかを正確に予想出来る。それを計算してみようじゃないか。

本来のその言葉の意味が変化していくのは、言葉に半減期が存在することを考えれば、当然なのかも知れません。

そこで、考えて見ました。
昔と意味が変わってしまったもの、あるいは、近い将来、意味が変わってしまう可能性が高い単語あるいは言い回し。

「家族サービス」
(昔)休日に、遊園地や外食などに家族を連れだすこと。
(今)休日に、疲れた体に鞭打って自分自身のみを外に連れ出すこと。

「目に入れても痛くない」
(昔)子供やペットが可愛くてかわいくて仕方が無い様子の事。
(今)目に入れる位に可愛がっていると、後で痛いしっぺ返しを食らう様子の事。

「オヤジ臭い」
(昔)趣味や風体が中年のおっさんぽい様子。
(今)自分の父親が臭いこと。

「働き者」
(昔)社会の模範になる人々。
(今)時代遅れのただのバカ。

数年後の広辞苑が楽しみです。

自信喪失

2019年10月28日

最近ブログの更新をさぼっています。理由というか言い訳ですが、11月に学会で講演をしなければならず、その準備で忙しく、中々文章をひねる時間が取れず。
すみません。

学会は「日本生殖医学会」と言います。産婦人科医、泌尿器科医、培養士など、不妊治療に携わる医療者が一同に会す、大変大きな学会です。メディカルパーク湘南からは、私以外にも、北山先生と藤田先生が発表します。

私が依頼されているのは、数百人規模の会場での30分間の講演。作ったスライドは陳腐じゃなかろうか。編集した手術の動画は分かりやすいだろうか。何より、滑舌は大丈夫だろうか。など、不安ばかりです。一世一代の大変な名誉な事ではあるのですが、あー引き受けるんじゃなかった・・・。

滑舌と言えば。

また外来での一コマ。
診察室から内診待合室に移動してい頂く際、私はいつも
「では左に曲がって、突き当りのお部屋の中でお待ちください。」
と案内するようにしています。

いつも通りに説明して、次の患者さんを呼び入れようとしている時の事。
受付の女の子が私の所にやって来ました。
「先生がさっき診てくれた初診の患者さんなんですけど・・・」
「ああ、その患者さんなら、さっき内診待合に誘導したはずだけど。」
「その方が、今受付に来て、ちょっとおかしなことを仰ってるのですが・・・」
「ん?なんて?」
「『月が飾ってある部屋なんてあるんですか?』って仰るのですが・・」
「はぁ?」
「院長先生が『月明かりのお部屋にお入りください』って言っていたと・・。先生、本当にそんなこと仰ったんですが?」

むむむ。
月明かり≒突き当り、って事か?

まずい。
これはまずいな。
講演直前で益々自信喪失。

元気なうちに・・・

2019年10月21日

メディカルパークには、不妊治療以外にも様々な患者さんが来院されます。50代、60代、さらには70代以上の方も大勢います。そうした世代の患者さんでも、子宮筋腫や子宮内膜症や子宮脱(加齢とともに子宮が下がってくる病気)など、手術の必要があるような方が大勢います。ただ、盲腸や心筋梗塞など、一刻を争う疾患では無いので、手術をするタイミングというのは患者さんと相談して決めることになります。中には、手術日程が中々決まらずにズルズルと年単位の時間が経過することもざらではありません。

そうした患者さんが外来で良く仰る言葉があります。
「自分が元気なうちに手術を受けてしまいたい」というものです。確かに「元気なうちに」というのは誰もが考えることなのでしょう。内視鏡手術で、傷がすごく小さく済んで、すぐに退院できても、手術というものは相当体力を消耗するものです。特に60代以上に多い子宮脱の患者さんから良く聞く言葉です。

さて、先日の外来での一コマ。
Bさんは、40代後半。もう長い事子宮内膜症を抱えています。色々な薬物療法を試しましたが、効果は芳しくなく、慢性的な痛みに悩まされています。手術をすれば、劇的に痛みを改善させられるのですが、手術を受ける決断がつかないままに、もう何年も外来に通院を続けています。

そのBさんが先日また外来に来られました。
「先生、私、そろそろ手術を受けようと思っているんです。」
「おや、Bさん、あれほど『痛みもつらいけど、手術はもっと怖い』って言っていたのに。」
「そりゃ怖いですね。でも、最近主人が『元気で体力があるうちに、手術して貰え』ってしきりに言うんですよ。」
「ははは、何仰るんですか。Bさんはまだ全然若いじゃないですか。」
「いや、私じゃなくて」
「は?」
「先生ですよ。『先生自身が若くて体力があるうちに』、ってことですよ!」
「あ、私の事?そうだったんですね!あはは!」
「そうですよ。私の訳ないじゃ無いですか。やだなーもう!」
「いやー、すみません。あはは」

笑いながら、心の中では結構涙だったり。

整いました。

2019年9月24日

暑さのせいでしょうか。
最近妻の怒りの沸点が下がりまくっていて閉口しています。

進次郎の結婚に怒り、徴用工問題に怒り、台風の風に怒り、軽減税率が何故か新聞に適応されていることに怒り・・・。
もうキリがありません。
休日は矛先がこっちに向いて来るのでとても危険です。
身の処し方をボケっと考えていたら・・・。

「整いました。」

「小生の奥さん」とかけて、「EXILEのダンス」と解きます。
さて、その心は・・・

どっちもキレッキレです。

我ながら上出来。
でも、これ、目の前で披露したら、ホントにキレるだろうな・・・。
ブログ内に封印しておきましょう。

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