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くたばれミノフスキー粒子

2019年8月08日

埼玉の分院に行っていたときの事です。昼休みを利用して、管理部門の連中と会議をしていました。そこに湘南台の本院から電話がかかってきました。

確か、午後に緊急手術をする予定だと報告を受けていました。何かあったでしょうか。緊急の事に違いありません。
「すぐに取り次いで」
やはり、手術室からの電話でした。個人情報に関わることでもあるので、医学的な詳細や執刀医の名前は省きます。電話の要件をまとめると、「術前に想定していた診断と、実際に腹腔鏡で確認した腹腔内の状況が完全に乖離しており、それに対しての対処について、私のアドバイスが欲しい」、という事でした。

まず、手術に入ってくれていた先生の説明を聞いて、状況の理解はしました。
次に、それに対しての対処法も頭の中ですぐにイメージできました。それさえ具体的に伝えてあげれば、彼らの技術なら必ず手術を成功させるはずです。私は電話口で説明を始めました。
ところが、それが結構難しいのです。
「盲端部が隆起状になっているところがあるだろう?そこに楔(くさび)状に切開を入れて・・・」
「え、隆起ってどの辺の事ですか?」
「うーんと、どう言えば良いんだろう・・あれ?電話だとうまく説明できないな・・・」
とにかくもどかしい。

そんなやり取りをしていると、急に尋ねられました。
「院長の携帯ってiPhoneですか?」
「ああ、うん。8だったか、9だったか、そのあたりは良く分からないがiPhoneであることは間違いない。」
「今持ってますか?」
「いや、今は会議中だから。当直室に置いたままだけど、でも、それがどうしたの?」
「とにかく、すぐ持って来てくれますか?」
「わ、分かった。直ぐとってくる。1分待ってくれ」
何か秘策でもあるのでしょうか。言われるがまま、私は慌てて当直室の自分のカバンへと走りました。

約1分後。携帯が鳴りました。そして自分のiPhoneの通話ボタンを押しました。すると、その瞬間に、画面が切り替わって、本院のオペ室の映像が携帯の画面に映し出されたのです。
「な、なんだこれはー!」
思わず叫んでしまいました。すると電話から彼の声が響きました。
「院長、これはFace Timeといって、テレビ電話みたいなものです。これから腹腔鏡の映像を映しますから、それで指示貰えますか?」
「おお!勿論!!」

そこからは驚くほどスムースでした。百聞は一見に如かず。いくら言葉だけで説明しようとしても埒が明かなかったものが、視覚の補助が入った瞬間に、全て解決しました。手術も無事に終了しました。

凄い時代になったものです。遠隔操作でここまで出来る時代。これは一重に・・そう、ITの恩恵です。IT革命万歳!

さて、そこで思いを巡らせたのが、ちょっと前の私のおバカなブログです。「ミノフスキー粒子」などと、有りもしない架空の話を吹聴し、IT革命を揶揄するようなことを書いてしまった事、この場を借りて謝罪致します。通信技術の発展に心血を注いでいるエンジニアの皆さん、本当に下らない話を、お許しください。

追記です。

テレビ電話を使ったのは正味10分程度だったでしょうか。それだけでも結構な金額の請求が来るのでは、と実は内心ビクビクしていたのですが、なんとなんと、すべて無料っていうじゃないですか。嬉しすぎる。

もう一度言わせてください。
IT革命万歳!
そして、
くたばれミノフスキー粒子!

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