院長ブログ

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太った婦人

2019年8月29日

ハリーポッターの舞台、ホグワーツ魔法学校のグリフィンドールの寮の入り口には「Fat Lady」と呼ばれる肖像画がいます。日本語訳では「太った婦人」と訳されています。このFat Lady、肖像画の中から24時間常に部外者を監視しており、合い言葉を伝えないと臍を曲げて決して扉を開けてくれません。そして、相手が誰であろうと、口汚く罵って追い出してしまいます。

昨日のこと。
夜、息子の部屋のドアをノックしました。
その途端、怒声が響き渡りました。

「勝手にノックすんじゃねーよ!入れねーからな!」

あ、ドアが喋った。
魔法だ。
ハリーポッターだ。
我が家にもFat Ladyがいた。

全国区!

2019年8月24日

8月21日(水曜日)。
水曜は普段は入間の分院勤務なので、早くに起床します。しかし、今日は夏休み期間の変則的シフトの影響で、埼玉では無く、一日湘南台の本院勤務です。

「ああ、そうだ。今日は埼玉まで運転しないで良いんだ・・・」
いつも通りに早起きしてしまった後に気づきました。
ああ、なんという解放感。まだまだ時間はあります。そこで、国道沿いのファミレスまで行って、爽やかな朝食。スクランブルエッグセットと共に過ごす贅沢な時間。各テーブルに新聞まで置いてあります。飲み放題のコーヒーの元を取るため、氷を入れて、がぶ飲みしながら新聞を開きました。

読売新聞でした。一面から流し読みして行きます。反日三羽ガラスの朝日ほど露骨ではないにせよ、隣国の問題については、「ケンカ両成敗」みたいな上から目線の論調に、「どこの国の新聞だよ・・・」と軽い苛立ちを覚えつつ、ページをめくって行きました。

真ん中あたりまで来た時。

んんん???

2018年婦人科内視鏡手術の実績調査の記事で、そこに主たる施設の手術件数が公表されていました。そこになんと、ウチの病院の名前が出てるではありませんか!
しかも、神奈川県で堂々の第2位!
スマホでしっかり撮影。

後で聞いのですが、県内では2位でしたが、全国集計では第6位だったそうです。確かに、母校の大学病院も掲載されてはいましたが、ウチの実績はそれをはるかに凌駕してしまっています。

病床数19床のこんな小さな病院が、手術実績で全国紙に掲載されてしまうとは、凄い事だと思います。

有難いことだと思います。
只々、皆に感謝です。

どんなに難しい症例でも、逃げることなく果敢に取り組んでくれる若手の医師達。
私が手術室にこもっていられるのも、その間、彼らが外来業務を完璧にこなしてくれるからこそです。オペ室のスタッフは、私がどれほどタイトに手術を詰め込んでも、調整をつけてマネージメントしてくれます(多少ブーブーは言いますが)。病棟スタッフの術後管理は完璧です。お陰で術後の感染などのトラブルは殆ど経験しません。手術後の患者さんのアンケート調査でも、病棟スタッフの行き届いた気配りへの感謝の声は際立っています。医療請求のレセプトなど、管理業務に私が殆ど無頓着でいられるのも、医療事務担当の子たちがしっかりしているからです。お陰で私は雑務から解放され、雑念無く本業の手術に集中できます。
全職員の総力が結集してのこの実績でしょう。

そして、何より患者さんに感謝です。
メディカルパーク湘南と我々スタッフを、ご信頼して頂いたことに。
頂いた信頼が、私の明日へのエネルギーになります。
有難いことです。

さて、喜ぶのはもうおしまい。
この記事で頂戴した名誉は、もう過去の事。
「高度な内視鏡手術をより安全に」
この言葉を刻みつつ、明日からまた精進です。

頑張れ!東海大相模

2019年8月17日

2019年、夏の甲子園。
今日は東海大相模の試合の日でした。
初戦は順当に勝ち上がって、今日が2試合目。必ず勝ってくれるはずです。

11時くらいに試合が開始したようですが、そのころから職員もみな気もそぞろ。看護師たちは待合室のテレビを時々チェックしては、都度戦況を報告してくれます。外来診療を行っている最中に「今、1点入りました!」なんて報告してくれる患者さんまでおられました。

しかし、結果は敗戦。
9-4で負けてしまいました。
本間君は2番でスタメン出場。最終回の9回裏にも内野安打を放ち、逆転の機運高まりましたが、その後は打線が続かず。残念ながら3回戦で東海大相模は姿を消すことになりました。

お母さんの本間看護師は昨日夜勤で朝まで仕事をしていて、夜勤明けで甲子園に向かう予定だったそうです。今日の3回戦は当然勝つつもりで、その後の準々決勝から決勝戦までを見越して自分の休みを申請していたとのこと。今日で負けてしまったということは、結局、甲子園で息子さんの応援に一度も駆けつけることが出来ずに終わってしまった、ということになります。息子さんの活躍する姿を、自分の目で見届けたかっただろうに。スポーツには勝ち負けがつきものとは云え、心が痛みます。可哀そうな事でした。

午後は病院全体が重たい空気に包まれておりました。

私は私で軽くビクビクしています。
それというのも・・・
「応援行かせてあげること出来なかったのかしら?酷過ぎるわ。」
「もっとたくさん休ませてあげれば良かったのに・・・。」
「働き方改革に逆行してるわ。あーヤダヤダ。ここってブラック」
職員の矛先が私に向いてきそうな気配を感じるのです。

いや、ブラックなんて滅相も無い。看護師さんの勤務体制は現場に任せているので、私には分かりません。本当に分からないのです。

大人がこういう姑息な言い訳ばかりしているから、高校球児のひたむきさが殊更に心を打つんだろうな。

くたばれミノフスキー粒子

2019年8月08日

埼玉の分院に行っていたときの事です。昼休みを利用して、管理部門の連中と会議をしていました。そこに湘南台の本院から電話がかかってきました。

確か、午後に緊急手術をする予定だと報告を受けていました。何かあったでしょうか。緊急の事に違いありません。
「すぐに取り次いで」
やはり、手術室からの電話でした。個人情報に関わることでもあるので、医学的な詳細や執刀医の名前は省きます。電話の要件をまとめると、「術前に想定していた診断と、実際に腹腔鏡で確認した腹腔内の状況が完全に乖離しており、それに対しての対処について、私のアドバイスが欲しい」、という事でした。

まず、手術に入ってくれていた先生の説明を聞いて、状況の理解はしました。
次に、それに対しての対処法も頭の中ですぐにイメージできました。それさえ具体的に伝えてあげれば、彼らの技術なら必ず手術を成功させるはずです。私は電話口で説明を始めました。
ところが、それが結構難しいのです。
「盲端部が隆起状になっているところがあるだろう?そこに楔(くさび)状に切開を入れて・・・」
「え、隆起ってどの辺の事ですか?」
「うーんと、どう言えば良いんだろう・・あれ?電話だとうまく説明できないな・・・」
とにかくもどかしい。

そんなやり取りをしていると、急に尋ねられました。
「院長の携帯ってiPhoneですか?」
「ああ、うん。8だったか、9だったか、そのあたりは良く分からないがiPhoneであることは間違いない。」
「今持ってますか?」
「いや、今は会議中だから。当直室に置いたままだけど、でも、それがどうしたの?」
「とにかく、すぐ持って来てくれますか?」
「わ、分かった。直ぐとってくる。1分待ってくれ」
何か秘策でもあるのでしょうか。言われるがまま、私は慌てて当直室の自分のカバンへと走りました。

約1分後。携帯が鳴りました。そして自分のiPhoneの通話ボタンを押しました。すると、その瞬間に、画面が切り替わって、本院のオペ室の映像が携帯の画面に映し出されたのです。
「な、なんだこれはー!」
思わず叫んでしまいました。すると電話から彼の声が響きました。
「院長、これはFace Timeといって、テレビ電話みたいなものです。これから腹腔鏡の映像を映しますから、それで指示貰えますか?」
「おお!勿論!!」

そこからは驚くほどスムースでした。百聞は一見に如かず。いくら言葉だけで説明しようとしても埒が明かなかったものが、視覚の補助が入った瞬間に、全て解決しました。手術も無事に終了しました。

凄い時代になったものです。遠隔操作でここまで出来る時代。これは一重に・・そう、ITの恩恵です。IT革命万歳!

さて、そこで思いを巡らせたのが、ちょっと前の私のおバカなブログです。「ミノフスキー粒子」などと、有りもしない架空の話を吹聴し、IT革命を揶揄するようなことを書いてしまった事、この場を借りて謝罪致します。通信技術の発展に心血を注いでいるエンジニアの皆さん、本当に下らない話を、お許しください。

追記です。

テレビ電話を使ったのは正味10分程度だったでしょうか。それだけでも結構な金額の請求が来るのでは、と実は内心ビクビクしていたのですが、なんとなんと、すべて無料っていうじゃないですか。嬉しすぎる。

もう一度言わせてください。
IT革命万歳!
そして、
くたばれミノフスキー粒子!

祝!甲子園出場

2019年8月04日

先日、病院中に嬉しいニュースが駆け巡りました。

メディカルパーク湘南本院の病棟に本間さんという看護師がいます。彼女には高校生の息子さんがいます。その息子さんが、今回、神奈川県代表として甲子園の出場権を獲得したのです。そう、あの東海大相模高校です。本間君は決勝戦で4安打の大活躍。新聞にこんなに大きく取り上げられたのです。高校3年間をずっと寮で生活し、ひたむきに一つのことに打ち込む若人の姿はいつの時代にも美しいものです。参加校数が最も多く、しかも強豪校がひしめく神奈川県の頂点に立つのは、甲子園で優勝するより難関と言われます。もうこうなったら甲子園優勝も夢ではありません。職員がみーんな一斉に有給取って甲子園に応援に行ってしまっても、もー構いません。がんばれ本間君!がんばれ東海大相模!

興奮冷めやらぬまま、ハイテンションでいると、そこに息子が帰宅してきました。もちろん補聴器はがっちり装着していましたが、その上から私も今日ばかりは負けじと声を張り上げました。「おい、お前知ってるか?うちの職員でな、本間さんって看護師がいるんだよ。その看護師の息子さんなんだけどな、・・・」
しかし、私が最後まで喋りきる前に、
「『東海大相模の野球部だ』って言うんだろ?『だからお前も頑張れ』って言うんだろ?もう、その話、100回以上聞いたよ!ウゼーんだよ!」
「いや、違うんだ。今回はそれだけじゃないんだ。実はその本間君がな・・」
「決勝戦勝ったって言いたいんだろ?もうネットで見たよ。知ってるよ!『だからお前も頑張れ』って言うんだろ?だからウゼーんだよ!」
「あ、それなら結構です。ハイ・・・」

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