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ジャーナリズムって・・・

2017年8月16日

学生の頃、夏目漱石をたくさん読みました。
漱石の作品には、良く新聞記者が出てきます。「明暗」、「それから」、「門」。代表作にはいつも新聞記者が重要な脇役として登場します。この「新聞記者」のキャラ設定が毎回大体同じなのです。

① 主人公の学生時代の親友である。
② 昔はお互い将来に大志を抱く青年だったが、今は毎日の糧にも困窮するほど貧乏である。
③ 擦り切れた外套(コート)を着て、いつもハイエナのように何かを嗅ぎまわっている。
④ 昔の友人である主人公にたかり・ゆすりまがいの金の無心をする。

こんな感じです。

「新聞記者」は、「ジャーナリスト」です。
ジャーナリストと言えば、光輝く崇高な職業のはずです。バブルの頃に「就職前線異常なし」という映画を見たことがあります。織田裕二演じるマスコミ志望の大学生が、超絶難関のテレビ局に就職するための悪戦苦闘の就活を描いた映画です。映画の出来はともかく、数多の学生が、落としに落とされ、最後にたった数名だけが生き残る、という熾烈なレースで、マスコミの就職がどれほど人気があり、どれほど倍率が高く、合格がどれほど奇跡的なのか、ということに驚愕した記憶があります。

それが、漱石が描く新聞記者はなぜみんなこんなにやさ暮れてしまっているのでしょう?それが昔から大きな謎でした。漱石ほどの文豪でも、本質を見誤ることがあるのでしょうか?

しかし、最近、間違っていたのが自分自身だったということを思い知りました。正しいのは漱石の方で、現代人のジャーナリズム観が歪んでいるのです。

「言論の自由」「中立公正」「権力の監視機関」「ペンは剣よりも強し」「進歩的知識人」・・
私たちが抱くマスメディアのイメージはこんな感じです。

しかし、最近のメディアの報道を見ていると、これらが全て洗脳の産物であることに気づかされます。

前回に続いて2回目ですが、例の加計学園の国会の閉会中審査。
TBSとかテレビ朝日では「疑惑はますます深まった」と大々的に報道されていました。しかしYout Tubeで見ると、真逆としか受け取れないのです。100人見たら100人が、ニュースの報道がおかしいと思うはずです。

まず、知らないおじいさんが朴訥と答弁しています。
「メディア批判をして勝った政治家・官僚は一人としていない」、「日本には『報道しない自由』がある」、「色んなマスコミから取材を受けても、伝えたい、訴えたい事はカットされた」。「(前川喜平氏に関して)テレビ取材に虚構の話をした」、「(前川氏は)想像を事実のように話している。そこまで想像をたくましくして物を言うのか。後輩ながら精神構造を疑う」。この人が加戸前愛媛県知事の加戸氏です。それから、青山繁治氏と小野田氏の質問。核心をつく大変スマートな質問をしていると思いました。しかし、テレビではそっくりカット。野党の議員が怒り狂って「出てけ~」と絶叫しているシーンは何度も何度もニュースに出ましたが、どっちが国民にとって必要な情報でしょうか?理性のある大人であれば明白だと思うのです。しかし、この二人が質問に立ったことすら国民は知らされない。

お昼のワイドショーと夜のテレビニュースだけしか見なければ、死ぬまでこうした内容を知ることはないわけです。今でも加戸氏とか青山氏いう存在すら知らないままの人が沢山いるはずです。

真実を知らされないまま、報道機関の仕向ける方向に国民は洗脳される。

これって、構図的には、戦争中の「大本営発表」と一緒だと思いませんか?

日露戦争の講和条約で賠償金取れなかったのを弱腰だって煽ったのもマスコミ、日独伊三国同盟締結へ煽りまくったのもマスコミ、安保条約の改正で学生煽ったのもマスコミ。
結果どうなったか?日比谷公園は焼き討ちに合い、日本はアメリカと全面戦争に突入し、機動隊の催涙弾で東大の女学生が亡くなった。

テレビや新聞が正しいなんて、幻想も幻想。
唯一中立が期待されるNHKも酷い。大体「国民の知る権利」を盾に正義感ぶって大騒ぎするくらいなら、私が一番知りたいのはAKBとかジャニーズのアイドルがテレビで歌うマイクのスイッチがオンになっているか、です。私の「知る権利」ってやつを、だれか何とかしてください。歌に合わせて踊るだけなら最初からマイク持たせなければいいじゃないか。その方がよほど上手に踊れるはずなんだけど。

「実直」とか「真面目」といった表現は日本人の国民性を表す単語だと思います。だからこそ、我々は刷り込まれやすい。そのまま信じてしまう。もう、新聞記者とテレビ局の報道部門は、国家資格にして、国民の公僕たることを入社時に宣誓させるくらいした方が良いんじゃないか。あとは国営放送の局を作るとか。ここまでくると、東スポの「UFO飛来」とかのトップニュースの方がよほど好感が持てる。「読者は騙せない」っていう敗北の確信の上にやっているから。「国民は騙せる」「誘導できる」と信じて疑わない大手新聞、テレビ局の方がよっぽどたちが悪い。

2回連続で悪態ブログになってしまいました。うーん自己嫌悪。

次回は微笑えましいお花畑のようなブログで。

 

面従腹背

2017年7月17日

例の獣医学部の問題。

 

文部科学省の前事務次官の前川喜平氏の爆弾発言が起爆剤になって連日のように民放のニュースやワイドショーを独占しています。過日、その前川氏インタビューに答えているのをテレビで見ました。弁舌爽やか。立て板に水。やっぱり官僚トップというのはさすがだな、と思っていたのですが、その中の発言で、耳を疑う言葉がありました。

 

同氏が「私の官僚としての座右の銘は『面従腹背』でした。」と答えていたのです。

 

「面従腹背」って、平たく言えば、「上っ面ではへーこらするけど、腹の中ではあっかんベー。お前の言うことなんか聞くもんか!」って意味のはずです。

 

教育を担う省庁です。教育こそは未来の日本を担う財産です。その省庁の事務次官まで上り詰めた人の座右の銘が「面従腹背」とは一体全体どういうことなんでしょう?文科省って、こんな不真面目な組織なんでしょうか?職員全員が「面従腹背」でやっているとは思いたくはありませんが、悲しくなってしまいます。文部科学省の管轄下で、一生懸命働いている現場の学校の先生方がかわいそうじゃありませんか。

 

もっと有り得ないと思うのはテレビと新聞です。

半年前位には「天下りモンスター」みたいな扱いしておいて、今度は「正義のヒーロー」に仕立て上げる。前愛媛県知事の加戸さんという方が、国会で「この騒動以来、マスコミがたくさん取材に来たが、ほとんどのメディアは都合の良いように切り取って報道する。自分の発言を正確に伝えてくれたのは唯一You Tubeだけでした」と答弁していました。この発言をマスコミは決して報道しない。いや、この人が国会で答弁していたことすら知らない人の方が多いのではないか。

 

報道の仕方が余りに偏っていないか?こんなんでマスコミを信用なんかできる訳無い。「信用できるニュースソースはYou Tubeだけ」ってすごい社会。

 

このブログの欄では自分の家族の誹謗中傷以外は、批判めいた事は極力取り上げないようにしておりますが、日本の将来に関わる大問題です。言わせて頂きました。

 

不快な思いをされる方もいらっしゃるかも知れませんが、ご容赦を頂ければと思います。

 

妻にこの義憤をぶつけたら一言。

「あんただって都合の良いように切り取って面白おかしくブログに載せるじゃない。TBSとか朝日新聞と同じレベルよ」

ですと。

背筋が寒くなるお話

2017年6月12日

今日は背筋が寒くなるお話を。

 

いつも通る道の脇に小さな空き地があります。雑草がはびこることもないところを見ると誰かが手入れしているのだと思います。その空き地の中に道路に面して1本大きな木が立っています。何の木かはわかりませんが、3m以上はある木です。葉っぱが生い茂っています。

 

最近、その木の脇を通る度に、かすかな音が聞こえるのです。

 

「プチプチプチプチ・・・」

「カサカサカサ・・・・」

 

最初は風で葉っぱが揺れる音だろうと思っていたのですが、通る度、いつもその音がします。暫く立ち止まって見ていても、どう見ても風で枝葉が揺れている様には見えません。そして、気のせいか、日を追うごとにその音が大きくなっていくように思うのです。

 

「プチプチプチプチ・・・」

「カサカサカサ・・・・」

 

聞いていると、水が滴るというか、水が跳ねる音のようにも聞こえます。もしかしたら湧水でもあるのかしら、と思って、そこらの地面を覗き込んだりしてみたりもしましたが、湧水らしきものはありません。鳥が木の中にたくさん住みついていて、それで音を立ててるのかしら?そんなことも考えました。そこで小石を木に投げ入れてみました。中からワッと鳥が飛び出してくるかと思いましたが、全く何も起こりません。中に鳥が巣食っているとは考えにくい。

 

「プチプチプチプチ・・・」

「カサカサカサ・・・・」

 

今日も、あの音は続いています。

連日、そこで足を止めて、暫くこのミステリー解きに頭をめぐらすのが、毎日の日課になってきました。

 

そして数日前。

枝を眺めていたら、二つの事に気づきました。なんだか、葉っぱが以前より少なくなっているように思うのです。この緑萌える5月に不思議な事です。それから、木の幹辺りの地面を見ると、そこらの草の葉の上に、大量の黒い粒が散乱しているのです。髪の毛のフケみたい。花粉?何かの実?じっと見ている間にもその黒い粒がぽとぽと上から落ちてくるのです。なんだこれは?そのままじっと木の葉っぱに目を凝らしてみたら・・・・

 

なんか線みたいなものが葉っぱに並んでいます。毛が生えてます。

 

それがこの写真です。

分かりますか?これ大量の毛虫です。何万匹もいるのではないでしょうか。

そう、あの音は毛虫が葉っぱを食い尽くす音。そして、黒い粒は毛虫の糞。

 

もう逃げるしかありません。体がかゆくなってくる。

 

そして、今日のもう一枚の写真。完全に葉っぱが無くなって、枝だけになってしまって無残な姿をさらけ出す木。この木は枯れてしまうのでしょうか?

 

いや、昆虫ってすごい。その生命力がキモい。

でも、これでミステリーは解決しました。

 

二つ疑問が。

    木を食べ尽くしたこの毛虫どもはこれから何処に向かうのでしょう。

    こやつらが一匹残らず羽化したらどんなのが出てくるのでしょう?もしかして美しいな蝶々が大量発生?・・・んなわけないか。

 

 

勘違い

2017年5月26日

今年度、妻がPTAの役員になりました。

 

「ねえ、明日仕事休みでしょ?駅まで迎えに来てくれない?PTAでサワー会っていう会合があるから。」

「サワー会?」

聞けば、その日は子供のPTAの会合で、父兄が集まってみんなでサワーを飲む会が開催されるだと。毎年の恒例行事なようですが、最近のPTAって随分と砕けてますね。どこもそんなものなのでしょうか??

 

さて、翌日。

妻はお昼近くに嬉々として出かけて行きました。昼間からサワーを飲み合うとは。しかもPTA役員が。不謹慎じゃないか?とは思いましたが、これも時代の流れなのでしょう。黙って送り出しました。

 

夕方、約束通り駅に妻を迎えに行きました。当然、いい気持ちでほろ酔いで帰ってくるのだろう思っていたら真逆。ブリブリ怒っているのです。

 

「全く失礼しちゃうじゃない!『サワー会もありますし、役員は楽しいですよ』って勧められたからPTA役員引き受けたのに。」

 

「一向にお酒が出てこないで、お茶しか出てこないから、隣の人に『サワーは飲まないんですか?』って小声で聞いたのよ。そしたら『サワー会じゃなくて茶話会(さわかい)ですよ』って笑うじゃない

 

「最初からただのお茶飲む会って知ってたら役員なんて引き受ける訳なかったのに!」

 

いや、すごい剣幕で。

でも、私的には少し安堵しました。日本のPTAが、白昼堂々とアルコール飲むとこまで自堕落していると思い込んでいたので。

 

ジョージアのCM

2017年4月11日

缶コーヒーのジョージアのテレビのCM、見られたことあるでしょうか?これまでも色んなバージョンがありましたが、今やっているやつは実に素晴らしい!  https://secure.georgia.jp/cm/otsukare15sec.html

 

公園のベンチで偶然隣り合ったスーツ姿の営業マンと作業服に身を包んだ鳶職人の男性。お互いが心の中で「営業か、いいな、楽そうで」「鳶か、いいな、ストレス無さそうで」とお互いの職業を羨みます。しかしそのあとで「やっぱ俺には無理だ」と思い直し、お互いの職を心の中でレスペクトする、という寸劇。

 

後世に残る名作だと思います。誰もが同じような経験があると思います。だからこそ、老若男女問わず全ての勤労者の琴線に響くのだと思います。

 

かくいう私も。

自分が恵まれた職業にあることは重々承知ですが、それでもこの年になっても色んな職業の「タラレバ」を妄想をしてしまいます。

 

やっぱりスーツ姿の男性には憧れます。毎朝出勤する先は、丸の内のガラス張りの超高層ビルに入る外資系の商社。電車の中でもipadを使ってメールと日経新聞をチェック。頭の中では常に複数の海を跨いだプロジェクトが進行中。いつも海外を飛び回っているお陰で飛行機のマイルが貯まりまくり。それで毎年夏季休暇には、貯まったマイルで南国のビーチに高跳び。

 

次は弁護士。医学生のころ、ジョン・グリシャムという作家の本を貪り読みました。この人はアメリカ南部在住の現役の弁護士で、作品はすべて法廷もののサスペンス。「クライアント」、「The Farm法律事務所」、「ぺリカン文書」など、映画化された作品も多くあります。法廷での勧善懲悪の戦いはスリリングそのもので、「ああ、法学部に入って司法試験を目指すべきだった」と本気で悔やみました。

 

それから、最近では池井戸潤の「下町ロケット」を読んでエンジニアに憧れました。ロケットの技術開発に命を懸ける男たち。ナノメートル単位の精度に凌ぎを削る男たち。そして中小企業の技術が大手メーカーをついに動かす。ロマンです。私もなりたかった。エンジニアに。

 

しかし、冷静に考えてみると・・・

 

もし自分がビジネスマンだったら?

過酷な就活の末につかみ取った商社マンの営業職。図体の大きさから宴会要員に見込まれ、取引先との宴席に同席するものの、実はほぼ下戸であることが判明。さらにプライドが邪魔をして取引先の社長さんにおべんちゃらの一つ言えずに干される。時を待たずして寂れた雪深い地方都市へ飛ばされ、気がつけばスーツの上から長靴を履いて雪かきが毎日の朝の日課。「いや~こんな僻地でも住めば都でさ、空気がおいしんだよね。」が口癖。でも、ただの負け惜しみにしか聞こえない。

 

じゃあ私が弁護士になってたら?

回ってくるのは、サラ金の過払い金や離婚訴訟の案件ばかり。「おれはこんなちっぽけな仕事するために弁護士になったんじゃない。いつかでっかい巨悪を暴いてやる!」が口癖。しかしそんなケースには関わることすらできず、次第に「悪いには自分ではなくて社会体制なのだ」と思い込んでやさ暮れるばかり。そしてそんな社会体制にいつか一矢報いてやろうと、国政選挙が終わるたびに「一票の格差」の違法訴訟を起こしては一瞬だけ左がかったメディアに注目されてうさを晴らすのが唯一の楽しみ。

 

じゃあエンジニアになっていたら?

来る日も来る日もトラック用のネジの研磨。「おれはネジ磨くためにエンジニアになったんじゃない。いつかあっと驚くロケットエンジン開発してやる」が口癖。しかし日々の業務を適当にやっているために欠陥品を世に出してしまい、数年後にそのネジを使用していた車種に原因不明の事故が頻発。当然会社にはいられなくなり、依願退職。その後は生活保護を受給しながらパチンコ屋と競馬で一攫千金を狙う日々。

 

やっぱり、何やっても駄目だな・・・俺は。

それで私は今日も、あのCMの最後のセリフを、街ですれ違うすべての人々に語りかけるのです。心の中で。

 

「あんた、偉いな。誰だが知らねーけど」

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