不妊治療

はじめて不妊治療を受けられる方へ

不妊の検査

検査の時期と種類

検査の時期と種類

◎初診一式検査、癌検査、精液検査、AMHはいつでも検査可能

検査の内容

女性側の検査

初診一式検査
全ての基本となる検査を行います。卵巣年齢を推定するためのホルモン検査(アンチミュラー管ホルモン検査)、感染症の採血も含まれます。
※アンチミュラー管ホルモン検査、HIV検査、血液型検査は自費になります。
検査項目:
  1. 甲状腺ホルモン
    ホルモン分泌に異常がないか調べます。
  2. 感染症(B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HIV、クラミジア)
    将来の妊娠に備え、母子に影響を与える感染症の有無を調べます。
  3. 血液型
  4. 肝機能・腎機能検査
  5. 自己抗体
  6. アンチミューラー管ホルモン検査(AMH)
    アンチミューラー管ホルモンは、排卵される卵子の候補となる前胞状卵胞から分泌され、その値は卵巣内にどれくらい卵の数が残っているかを反映すると考えられています。
ホルモン検査
採血をして、ホルモン値を測定します。
脳下垂体ホルモン(LH、FSH、プロラクチン)、卵巣ホルモン(エストラジオール、プロゲステロン)の数値を測定し、基礎的なバランスなどに問題がないかを確認します。
子宮卵管造影
卵管の通過性と子宮の形態を見る検査です。
この検査をすることによって卵管が拡張され、妊娠率が向上することが知られています。
検査の結果により、治療方針が大きく変わることがあります。
子宮鏡検査
子宮の中に細いカメラを入れ、子宮内膜ポリープや子宮筋腫がないかを調べます。
これらは不妊患者さんに見られることが多く、病変により妊娠しづらくなる可能性があります。
当院では全ての患者様に受けていただいています。
超音波卵胞計測
超音波で卵胞の発育を確認します。
排卵時期を確実に把握してタイミングをとるために必要な検査です。
頸管粘液検査
排卵前に分泌されるエストラジオールというホルモンの働きで、子宮頸管から粘液が分泌され、精子を子宮内へ受け入れやすくします。その粘液の性状や量を検査します。
フーナーテスト
排卵期の夜、または早朝にタイミングをとっていただき、頸管粘液の中に精子がどのくらい動いているかを顕微鏡で検査します。
この検査は排卵や性交の時期により、結果が変わってしまう検査です。
1度目の検査で結果が陰性だったとしても、次の検査で良い結果が出ることもあります。
排卵確認
(超音波検査、ホルモン検査)
超音波で見えていた卵胞が破れていることを確認します。
高温期採血
エストラジオール、プロゲステロンというホルモンを測定します。
排卵後の卵胞は黄体に変化し、そこからこれらのホルモンが分泌されます。
プロゲステロンは基礎体温をあげて子宮内膜に作用し、胚が着床しやすい環境を整える作用があります。
子宮癌検査
健康な身体であるか確認するために行う検査です。
子宮頸癌と子宮体癌の2種類があります。
1年以内に検査を受けている方は、再度受ける必要はありません。
LH-RHテスト
(ホルモン負荷試験)
月経不順がある場合に行う検査です。
ホルモン剤を注射して、その後の血中のホルモン値の変動を調べます。
排卵障害の原因検索と、その後の排卵誘発剤選択をするために有用です。
75gOGTTテスト
(糖負荷試験)
月経不順がある場合に行う検査で、もともとは糖尿病の検査として行われているものです。
糖分を多量に含んだジュースを飲んでいただき、その後の血糖値およびインスリン値の変動を調べます。インスリンが高すぎる環境ではうまく排卵ができなくなるということが報告されています。

男性側の検査

精液検査(予約制)
3~4日禁欲していただいたあと、精液を採取し、精液量や精子の数・運動率・奇形率を調べます。
感染症・血液型検査
B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HIV、クラミジア、血液型の検査を行います。

その他の検査

より詳しく不妊原因を調べるため、必要に応じて検査を行う場合があります。
  1. ホルモン負荷検査
  2. 抗精子抗体検査
  3. 診断的腹腔鏡手術
  4. 染色体検査
  5. 習慣性流産検査 など